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ゲーテ(Goethe)B1試験にほぼ独学で1発合格した勉強法【88%取得】

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まなび
まなび
2020年11月にゲーテB1試験を受けて合格しました。
成績は以下の通りです。

<<ゲーテB1試験の結果>>

  1. Lesen(リーディング):77%
  2. Hören(リスニング):77%
  3. Schreiben(ライティング):100%
  4. Sprechen(スピーキング):98%
まなび
まなび
今日は、わたしがほぼ独学でゲーテB1試験に合格した勉強法や試験対策術を話します。
この記事でわかること

●ゲーテB1試験ってどんなの?

●ゲーテB1試験に合格するまでに何をしたか。

●ゲーテB1試験に受かるための対策術(ノートの一部を公開)

まずゲーテB1試験とは何かを説明したあと、わたしの試験対策法を紹介します。

もくじ
  1. ゲーテB1試験ってどんなの?
    1. ゲーテB1試験の気になるレベルは?
    2. ゲーテB1試験はいつどこで開催されている?
    3. ゲーテB1試験の合格基準
    4. ゲーテB1試験の費用
    5. ゲーテB1試験の全体の注意事項
  2. ゲーテB1試験の内容解説
    1. ゲーテB1試験のSchreiben(ライティング)の概要
    2. ゲーテB1試験のHören(リスニング)の概要
    3. ゲーテB1試験のLesen(リーディング)の概要
    4. ゲーテB1試験のSprechen(スピーキング)概要
  3. ゲーテB1試験のわたしなりの対策術
    1. ゲーテB1試験対策のために使用したテキスト
    2. ゲーテB1試験の各モジュール対策
    3. 【公式】ゲーテB1試験の単語リスト
  4. 最後に

ゲーテB1試験ってどんなの?

ゲーテの試験は、Goethe-Institut(ゲーテインスティテュート)が行っているドイツ語検定試験でドイツ以外の国でも広く知られている試験です。

ゲーテB1試験の気になるレベルは?

ゲーテB1試験は、Goethe-Institut(ゲーテインスティテュート)にて以下のように定義されています。

Goethe-Zertifikat B1は、青少年および大人のためのドイツ語検定試験です。この試験はドイツ語を応用する能力があることを証明するもので、ヨーロッパ言語共通参照枠(GER)にもとづく6段階の共通評価レベルで、3番目にあたるB1レベルに相当します。

ゲーテB1試験に合格すると、以下のドイツ語力があるとみなされます。

この試験に合格して、証明できるドイツ語力は …

•明瞭な標準ドイツ語が使われ、仕事、学校、余暇などの身近な事柄が扱われている場合に、主な情報を理解することができます。

•ドイツ語圏を旅行する際に出会うほぼすべての状況に対応することができます。

•身近なテーマや興味のある領域について、簡単な表現でまとまった内容を伝えることができます。

•自分の経験や出来事を説明したり、夢や希望、目標について詳細に述べることができます。また、計画や見解に簡単な論拠や説明を加えることができます。

ゲーテB1試験に合格したわたしの現状はというと…

●ドイツ語で書かれた情報はだいたい理解できるようになった。
●旅行で遭遇するような場面(レストランでの食事、スーパーでの買い物、ホテルでのチェックインなど)での対応は基本OK。

と言っても、まだまだ買い物の際に「何を言われたのかわからない。」というときがあるような状況です。

ですので、ゲーテB1試験を受験するためにはペラペラでないとダメだと思われている方は全くそんなことはないのでご安心ください。ある程度のレベルは必要ですが、対策することで合格は可能です。

ゲーテB1試験はいつどこで開催されている?

ゲーテB1試験は、国や都市によって開催日が違います。
こちらのブログを見てくださっている方は、ドイツか日本で受験されるかと思いますので、ドイツと日本の試験日や場所を載せます。

ドイツでの開催場所や日程

ドイツでは、ゲーテB1試験は以下の12か所で開催されています。

ベルリン、ボン、ブレーメン、ドレスデン、デュッセルドルフ、フランクフルト、フライブルク、ゲッティンゲン、ハンブルク、マンハイム、ミュンヘン、シュヴェービッシュハル

詳細を知りたい方は、下記のリンクからご覧ください。
>>>ゲーテB1試験のドイツ会場をチェック

ゲーテB1試験は、例えば、わたしの住んでいるミュンヘンでは毎週のように開催されています。

>>>ミュンヘンでのゲーテB1試験の日程をチェック

日本での開催場所や日程

ゲーテB1試験は、日本だと東京や大阪のGoethe-Institut(ゲーテインスティテュート)で行われています。日程や場所をチェックしたい方は、以下のリンクよりご覧ください。

京都にもGoethe-Institut(ゲーテインスティテュート)はありますが、ゲーテ試験は東京と大阪のみで開催されていますのでご注意ください。

>>>東京&大阪でのゲーテB1試験の日程や場所をチェック

日本でのゲーテB1試験の開催頻度は東京だとおおよそ月に1回、大阪は年に1,2回でミュンヘンでの開催頻度よりは少ないです。

ゲーテB1試験の合格基準

Lesen、Hören、Schreiben、Sprechenの各モジュールすべてで60%を取得すれば合格です。

もし、一部のモジュールが60%に満たなくても、後日不合格であったモジュールのみの部分受験ができます。

ゲーテB1試験の費用

【ドイツ会場】全モジュール受験:255€
部分モジュール受験:1モジュール99€

【日本会場】全モジュール受験:19,500円
部分モジュール受験:1モジュール6,500円

(2023.10.2時点での費用です)

ゲーテB1試験の全体の注意事項

-全ての試験においてボールペンで記入することが必要です。
*鉛筆の使用は許されていません。
*わたしの受験時は、机の上に置く筆記用具はボールペンのみ許されました。
-携帯は試験前に回収され、筆記の試験(Lesen, Hören, Schreiben)が終わり次第、返却されます。
-問題用紙は全て回収されます。

ゲーテB1試験の内容解説

出題形式に慣れておくと対策がしやすいので、いずれゲーテB1試験を受けたいと考えている方は一度ここの項目にざっと目を通しておくことをオススメします。
Goethe-Institut(ゲーテインスティテュート)のHPに模擬テストが載っていますので、そちらも併せて見るとより理解が深まり今後の試験対策がしやすいと思います。

>>>ゲーテB1試験の模擬テストをチェック

→→→リスニングの音声はこちらにあります(ダウンロード可)。
>>>ゲーテB1試験の模擬テストのリスニングをチェック

次に、モジュール毎の概要説明をしていきます。

ゲーテB1試験のSchreiben(ライティング)の概要

Schreiben(ライティング):試験時間60分

▶︎3つの問題(メールや手紙文作成、フォーラム投稿文の作成)が出されます。
▶︎解答用紙には、各問題に応じたスペースがありますので、どの問題から始めても大丈夫です。
▶︎解答用紙とは別に1枚の紙が渡されます。そちらで作文案を練ることができますので安心してください。

時間配分は、Teil1:20分、Teil2:25分、Teil3:15分が目安とされています。
個人的には、Teil1とTeil13は似たような問題が出されていて対策が可能なので早めに書いてしまって、自分の意見を書かなければならないTeil2に多めに時間をかけるのがオススメです。

Teil1:インフォーマルなメールを書く

必ず文面に含めなければならない「3つの指示内容」と、形式的に守らないといけない「3つの事項」が書かれていますので、注意してください。

傾向

友人に対してメールを書く場面設定がほとんどです。
*設定としては、だいたい、「友達と何かイベント(誕生日パーティーやバーベキュー)を計画していたが友達が病気などの理由で来られなくなった。」というような状況です。

3つの指示内容は、例えば以下の通りです。

  1. 「計画していたイベント(パーティーなど)はどうだったか」を書く。
  2. 「パーティーでは何が良くて(楽しくて)その理由は何なのか」を書く。
  3. 「友達と会う約束をする。」
1.イベントの感想、2.特に何が良かったか(気に入ったか)とその理由、3.友達に対しての会う提案がだいたい書くべき内容です。

形式的に守らないといけない3つの事項は、以下の通りです。

  1. 文字数は約80字。
  2. 3つの指示内容を必ず含めて書く。
  3. Liebe/Lieberなどの人の名前の前に付ける決まり文句やwie geht’s dir?などの導入文、Viele Grüßeなどの締めの言葉を書く。

Teil2: あるテーマについて自分の意見を述べる(フォーラム投稿:約80字)

−参考として1つ投稿が載っています。テーマの単語を知らない場合でもこの参考例の投稿を読めば理解できる場合があります。諦めないでください。
−参考例の投稿に対しての意見を必ずしも書く必要はありません。

傾向

問題内容は、「テレビやラジオ放送における所定のディスカッションテーマに関し、オンラインフォーラムにおいて自分の意見を書きなさい。」といったものです。

Teil3:フォーマルなメールを書く

傾向

問題は、「習い事の先生や会社における上司や人事部の人からご飯のお誘いやミーティングの依頼があったけれどもその日はあなたは参加できません。丁寧に謝罪し、参加ができない理由を連絡しなさい。」といったものです。

守るべき事項は3つです。

  1. 文字数は約40字。
  2. 問題文に含まれる指示内容(「丁寧な謝罪」と「参加不可の理由」)を必ず書く。
  3. Sehr geehrte Frau…/Sehr geehrter Herr…といった決まり文句やMit freundlichen Grüßen…といった締めの言葉を書く。

ゲーテB1試験のHören(リスニング)の概要

Hören(リスニング):試験時間40分

▶︎4つのパートに分かれています。
▶︎マーク式です。日本の黒塗り方式とは異なり、解答用紙の□内に×を書きます。
*間違えた場合は、その□の中を黒塗りし、解答したい□に新たに×を書きます。
▶︎問題用紙に解答やメモを書き込むことは許されています。
▶︎リスニングの終了後、解答を解答用紙に書き写すための時間が5分与えられます。リスニング中、解答用紙に×を書けなかったとしても慌てなくて大丈夫です。

Teil1: アナウンスや留守番電話などの短いメッセージを5つ聞く

−5つのメッセージに対し、それぞれ、正誤問題(richtig or falsch)と、3択の選択問題(a,b,cから選択)の2つの設問があります(計10問)。
−それぞれのメッセージが流れる前に10秒間、設問や選択肢を読む時間が与えられます。
*TOEIC のように、試験問題のメッセージが流れる前に例題が読まれますので、その間に問題文を読むことも可能です。
−5つのメッセージはそれぞれ2回読まれます。

傾向

短いメッセージは、空港や電車のホームでのアナウンス、留守番電話、天気予報、ラジオ、交通情報などです。

Teil2:長めの文章を1つ聞く

−大学や旅行のオリエンテーションやツアーでのガイドなど3分くらいの文章を聞きます。
−3択(a,b,c)の問題が5問出題されます。
-リスニングは1回のみです。
-リスニングが流れる前に問題や選択肢を読むための時間が60秒与えられます。

Teil3:2人の会話を聞く

-電車やバスなどで出会った2人の会話を聞きます。
-正誤問題(richtig or falsch)が7題出されます。
-リスニングは1回のみです。
-リスニングが流れる前に問題や選択肢を読むための時間が60秒与えられます。

Teil4:ディスカッション放送を聞く

-ラジオやテレビなどで行われるディスカッション(司会者+ゲスト2人)を聞きます。
*ディスカッションテーマやゲスト2人の名前や職業は問題文に載っています。
-発言内容が問題に書かれており、その発言を誰がしたかを答える問題(8問)です。
-音声は2回流れます。
-リスニングが流れる前に問題や選択肢を読むための時間が60秒与えられます。

ゲーテB1試験のLesen(リーディング)の概要

Lesen(リーディング):試験時間75分

▶︎5つのパートに分かれています。
▶︎リスニングと同様に、マーク式です。日本の黒塗り方式とは異なり、解答用紙の□に×を書きます。
*間違えた場合は、その□の中を黒塗りし、解答したい□に新たに×を書きます。
▶︎問題用紙に解答やメモを書き込むことは許されています。

Teil1:ブログを読む

-正誤問題(rihtig or falsch)が6問出されます。

Teil2:プレス記事や新聞などの短い記事を2つ読む

-1記事につき3択の選択問題が3問出されます。

Teil3:広告を読む

-10の広告(a-j)と、7人の現状況や希望が書かれた文章が与えられ、それぞれの人の状況にあった広告を見つけなければなりません。
*6人は当てはまる広告があるのですが、1人だけ希望に合致する広告がありません。この場合、その人に対応する問題番号の答えを「0」としなければなりません。

Teil4:複数人のさまざまな意見を読む

-あるテーマに対する7人の意見が載っており、それぞれの意見が賛成か反対かを答えます。

後でオススメするGoethe-Zertifikat B1のテキストでは、あるテーマに対して「反対(gegen)ですか?」と聞かれていたのですが、本試験では、あるテーマに対して「賛成(für)ですか?」と聞かれました。

この前提条件を間違えてしまうと、全問間違えてしまう可能性があるので、ご注意ください。

Teil5:切符の買い方、植物の育て方などの長めの文章を読む

-3択の問題が4問出されます。
-標準ドイツ語では使用しない単語(たとえば、スイスで使われている単語)が出てくる場合は、注釈がついていますのでご安心ください。

ゲーテB1試験のSprechen(スピーキング)概要

Sprechen(スピーキング):試験時間約15分

▶︎3つのパートに分かれており、全てパートナーと2人で行います。
*最初はパートナーと2人で一緒に何かを計画し、次に、あるテーマに沿ってプレゼンを行います。最後のパートは、自分から何かアクションをするというものではなく、相手のプレゼンに対しリアクションするというものです。
▶︎試験前に約15分の準備時間が与えられます。
▶︎問題用紙にメモを書き込むことは許されています。
*ただし、プレゼンを行う際は、「なるべくメモを見ないでパートナーの目を見て話してください」と言われました。

Sprechenの試験の様子はYouTubeにて視聴可能です。
会場や試験官によって雰囲気は変わると思いますが、参考になります。

Teil1:パーティーの詳細など何かを一緒に計画する

4つほど決めるべき事項が書かれていますので、その事項については必ず決めなければなりません。

傾向

-パーティー、フェストや旅行の詳細を決めたり、友達のお見舞いや友達の誕生日の計画、友達の引っ越しの手伝いの計画をしたりします。この状況設定に関しては問題文に載っています。
-決めなければならない事項については、「いつ、どこでするのか」、「何を用意するのか」、「誰を誘うのか」、「どうやって行く(する)のか」などです。

Teil2:与えられた2つのテーマのうち1つを選択し、選んだテーマのプレゼンを行う

-パートナーと自分に対して、それぞれ2つのテーマが与えられます。2つのテーマから選んだ1つのテーマに関しては、Sprechenの試験中プレゼンを始める前に試験官に伝えたり、プレゼンの最中に話したりします。
*パートナーと自分のテーマは異なります。
-プレゼンの型は決まっています。問題用紙にも書かれていますが、予め覚えておくことをオススメします。

  1. 導入(プレゼンのテーマ、プレゼンの構成)
  2. 個人の経験
  3. 自分の国の状況
  4. メリット、デメリット、自分の意見
  5. 締め、お礼

Teil3:パートナーのプレゼンに対しフィードバックをし質問する

-パートナーのプレゼンを理解し、その内容に対して「よかったです。」といったような感想と、質問をする必要があります。
-ドイツでゲーテ試験を受ける場合、さまざまな国の方がパートナーとなります。
パートナーのアクセントが強くプレゼン内容が理解できない場合は、プレゼン内容から少し外れた質問であっても問題ありませんので、何かしら質問することが必要です。
-試験前にパートナーを探すことは禁止されています。

ゲーテB1試験のわたしなりの対策術


以下、ゲーテB1試験に合格するために対策した勉強法を紹介します。

ゲーテB1試験対策のために使用したテキスト

全体を通して使用したテキストは3冊です。

ゲーテB1試験の約1か月ほど前から取り組んだのは、2冊(赤紫色のテキスト)です。

1. ゲーテB1試験対策用テキストMit Erfolg zum Goethe-Zertifikat B1 Testbuch

Testbuchには、ゲーテB1試験の形式と同様の【模擬試験】が4回分入っています。ゲーテB1試験の形式を知るのに最適なテキストです。

*注意:Mit Erfolg zum Goethe-Zertifikat B1は、TestbuchとÜbungsbuchの2冊ありますので、注意してください。
まなび
まなび
時間がない方はこれ一冊あればゲーテB1試験対策をすることが可能です。

2. ゲーテB1試験対策用テキストMit Erfolg zum Goethe-Zertifikat B1 Übungsbuch

Übungsbuchは、ゲーテB1試験をより詳細に知るためのテキストです。
このテキストでは、Lesen、Hören、Schreiben、Sprechenのモジュールごとに、試験の構成・内容、本試験と同様の問題やこの問題に対してどういったプロセスで解いていくかという説明、試験におけるアドバイスやヒントが付いています。

まなび
まなび
こちらのテキストには、本番と同様の問題は試験ごとに付いていますが、まとまった模擬テストはありませんので、模擬テストをたくさん解きたいという方は、最初に紹介したTestbuchの方がオススメです。

ただ、Übungsbuchには、解法プロセスや試験に関するヒントなど模擬テスト以外の情報が多く載っています。
しっかりゲーテB1試験の対策をしたいという方は、こちらのÜbungsbuchとTestbuchの2冊使用がオススメです。

3. ゲーテB1試験対策用テキストFit fürs Zerifikat B1

ゲーテB1試験対策で使用した残りの1冊は、Fit fürs Zerifikat B1(黄色のテキスト)です。

こちらは、ゲーテB1試験対策用として使用していたというよりは、だいたいドイツ語レベルがA2には達したなと思ったときに独学で勉強するために使い始めたテキストです。

試験対策用の問題だけでなく、公共の場面などさまざまな場面で使えそうな問題が多くあり、ボリュームもかなりあるので、試験対策用のテキストとして使用するだけでなく、A2―B1レベルのドイツ語学習者がドイツ語を学ぶために使うのにも役に立ちます。

まなび
まなび
ドイツ語の先生から「このテキストはどこの?とてもいいわね。」と褒められたテキストでもあります。
このテキストでは、日常で使う表現、提案・断りの表現などを知ることができました。このテキストは1ヶ月くらいで終えたのですが、その後、格段にレベルが上がったと思います。

ゲーテB1試験の各モジュール対策

次に、各モジュールの自分なりの勉強法を紹介します。
あなたのお役に立てば幸いです。

前提として、ゲーテB1試験の問題のレベルや内容の把握は大事です。

1. ゲーテB1試験のSchreiben(ライティング)対策

▶︎Teil1
1.親しい人に対して送るメールや手紙の「フォーマット」を覚えて自分の型として持っておくことが大事です。

書き出しの「Liebe Nina,・・・/Liber Luke,・・・」、締めの「Viele Grüße ○○」は必ず覚えます。
*親しい人に対しては、締めの言葉は必要なくTschüssやBis baldなどの挨拶でも問題ないみたいですが、私は念のため、viele Grüße を型として使用していました。
*書き出しや締めの言葉は複数ありますが、試験対策としては1つを型として持っておけば十分です。

2.Teil1で出される3つの指示に対する型をある程度持っておきます。3つの指示はだいたい決まっていますので、それに慣れておくと本試験が楽になります。

たとえば、友達とAusflug(ちょっとしたお出かけみたいなこと)をすることになっていたけど友達が病気や多忙などの理由で来られなくなったという状況の場合は、

  1. Ausflugは何をしてそれはどうだったかを書きなさい。
  2. 何が一番気に入ったのかとその理由を述べなさい。
  3. 会う約束をしてください。

といった指示が出されやすいです。

Teil1は、「何かのイベントに対する感想」、「どんなイベントをしたのか」、「何が気に入ったのかとその理由」、「会う約束を提案する」といったことを書かないといけない傾向にあります。イベント内容や気に入ったこと・ものに関しては、自分の体験や経験から型を作るといいと思います。

具体的には、
1. 「Ausflugは何?感想は?」に対しては、例えば動物園に行ったと想定した場合は、Ich war mit Nina in einem Zoo.と述べ、Das war wunderbar. Das Wetter hat auch mitgemacht.など、とても楽しかったことを述べたり、天気が良かったことを述べたりできます。

2. 「何が一番気に入ったかとその理由」に対しては、

  1. 「わたしは動物が大好きなのでたくさんの動物を見られて嬉しかった。」と動物園について述べてもいいですし、
  2. 「動物園も楽しかったけど、Ninaと久しぶりに会えて近況をたくさん話せたので楽しかった。」と友達について話しても問題ないです。
  3. 「君も知っている通りわたしはアップルパイが好きなんだけど、動物園の中にあったレストランのアップルパイが美味しくてそれが一番良かった。」と比較的簡単な単語で済みそうな文章にしても問題ないです。
必ずしも難しい単語を使う必要はありませんので、自分が慣れている単語や文章構成を使うことが大事だと思います。
あとは、気に入ったこと・ものとその理由の論理がずれていなければ問題ありません。

3.「会う約束をする」に対しては、予め型を作ることが可能です。

たとえば、
「写真をちょっと見せたいから土曜日に会えないかな?」
(Ich möchte dir ein paar Fotos zeigen, deshalb können wir uns vielleicht am Samstag treffen?)とか
「もうちょっと話したいから今週末うちに来ない?」
(Ich möchte dir mehr erzählen, deshalb kannst du vielleicht bei mir vorbeikommen?)など自分なりの型をいくつか持っておくといいです。

−わたしの場合は、より自然な文章となるように、「友達が病気で来られなかった」場合は、Wie geht’s dir? Ich hoffe, dir geht’s wieder besser.などと友達の様子を窺ったり「良くなっているといいな。」といったような気遣いの文章を入れたりしました。
−さらに、会う約束をしたあと、「Ich freue mich auf deine Antwort.」という「返事待っているね。」という文章を入れていました。

▶︎Teil2
Teil2のフォーラム投稿は、テーマが「エコ」、「子供の教育」、「インターネット」など日本でも近年や昔から問題になっている題材が多いと思います。
これに関しては、日頃から新聞やニュースで聞くような問題に対して自分なりの意見を持っておくことが大事です。

書き方としては、参考として載っている投稿に対する意見から始めて、「わたしも賛成です。理由はこうです。だからわたしはこう思います。」としてもいいですし、
最初から、「わたしの意見はこうです。理由はこうです。だからわたしはこう思います。」としても構いません。
導入として①自分の意見を述べ、②その意見をサポートする理由(2,3つの理由があれば、理由を述べる前に「理由は3つあります。」と述べるもいいと思います)や具体例(「わたしはこうしています」など)、③まとめの構成にすると書きやすいです。

▶︎Teil3
1.フォーマルなメールや手紙の「フォーマット」を覚えて自分の型として持っておくことが大事です。
−書き出しの型「Sehr geehrte Frau Schmidt/ Sehr geehrter Herr Schmidt」や、締めの型「Mit freundlichen Grüßen ○○」は必ず覚えます。

*書き出しや締めの言葉は複数ありますが、試験対策としては1つを型として持っておけば十分です。

2.Teil3の問題もTeil1と同様に、ある程度の傾向がありますので、それに慣れておくと本試験が楽になります。

問題としては以下のようなものが多いです。
−アパート探しやアルバイトなどの広告を見て広告主に連絡する(詳細を聞く、内見のアポを取る)。
−上司、ドイツ語などのコースの先生からの食事のお誘いや、上司や別部署の人からの会議の依頼を断る(丁寧に謝り、別日時の提案をする)。

例を載せます。

−アパートなどの広告主に連絡する場合は、わたしの場合は、
「どこで広告を見たのか」、「興味があるので一度見に行きたいこと」を伝え、「都合のつく日時を聞いて(あるいは、所定の日時を自分から指定してもOK)」いました。

−上司の会議依頼を断る場合は、「メールに対するお礼」、「その日は○○があるので出席ができないこととその謝罪」、「都合のつく日時の伺い(あるいは、所定の日時を自分から指定してもOK)」を含めて書いたりしていました。

以上がゲーテB1試験Schreibenの各設問に対する対策です。

でも、自分が書いた文章が合っているか不安。。

という方もいらっしゃるかと思います。
そんな場合には、無料で添削をしてもらえるアプリの活用がオススメです。

自分が書いた文章を添削をしてもらう

添削サービスに関しては、以下の3つのアプリが個人的にはお気に入りです。

  1. HiNative
  2. HelloTalk
  3. italki

特に、HiNativeは、SNSのようにコミュニケーションをそこまでしなくていいので使いやすいです。
添削をお願いすると遅くてもだいたいその日中には返信がもらえるので、試験前は毎日3、4つの添削を依頼していました。

HelloTalkはSNSの要素が強いですが、タンデムパートナーを見つけたいとかドイツ語を話す方と仲良くなりたいという人には向いているアプリです。

Italki(アイトーキー)に関しては、こちらの記事をご覧ください。

https://manabinonote.com/ja/italki-review/

2. ゲーテB1試験のHören(リスニング)対策

わたしは英語でもリスニングが苦手でドイツ語もすぐに身に付くものではないと思っていましたので、上で紹介したゲーテB1試験用テキストのHörenパートを何度も聞く&シャドーイングする、YouTubeやニュースなどでドイツ語を聞くなどコツコツとドイツ語を聞き続けました。
そのおかげでゲーテB1試験前に対策用テキストTestbuchの模擬テストを解いたときは、8,9割は取れていました。

Teil1に関しては、天気予報や交通情報、ラジオ放送など日常で聞ける内容がよく出るので、ニュースやラジオ(番組はなんでもいいです)を聞くとよく使われている単語や表現が学べます。
−Hörenの内容は設問からなんとなく予想できる時があります。設問を読みつつリスニングするのは辛いですが、ゲーテB1試験では設問を読む時間が与えられますので、設問をヒントをもらえるものとして読んでみると試験が楽になるかもしれません。

−特に、Teil4では出されている問題文は必ず会話の中に出てきますので、どのような内容かはある程度把握できます。

3. ゲーテB1試験のLesen(リーディング)対策

ゲーテB1試験を受けるにあたってLesen対策は特にしませんでした。やったことはゲーテB1試験対策テキストの問題を解いて傾向を把握し、わからなかった単語を覚えた程度です。

「傾向の把握」というのは、以下の2つです。

  1. 「ブログ問題が出る」、「広告問題が出る」といった問題の傾向把握
  2. 解答に迷った場合に、どういった理由で正解の方の解答になったのかを把握

Lesenの対策としては、「ゲーテB1試験対策用のテキストをやり込む」こと以外ですと、とにかく文章を読むことが大事だと考えます。
今では、ネットやSNSでドイツ語の新聞記事やニュース記事などこでも何でも読めますので、短い文章でも定期的に継続していれば、必ずB1レベルに達すると確信しています。

というのも、自身の話になりますが、ゲーテB1試験対策用のTestbuchは、ドイツ語のゲーテA2試験対策用のテキストを終えたときに見たときは、全部を理解できず、「こんなのこの先もわかるわけがないのでは?」と思っていました。しかし、いろんな文章を読んでいった(流し読みも多かったです)結果、ゲーテB1試験の1ヶ月前に解いたときは、すべての単語を知っていたわけではないですがすべての文章を把握できるようになっており、模擬テストは4回中2回100点、残り2回も95%以上は取れていました。

ゲーテB1レベルのLesen力の目安は、「Deutche WelleのTop Themaをある程度理解できる」とか、「ドイツ語のニュース記事などに関して単語は全部わかるわけではないけれど記事の内容はだいたいわかる」くらいかなと思っています。

https://manabinonote.com/ja/deutsche-welle/

https://manabinonote.com/ja/free-german-books/

4. ゲーテB1試験のSprechen(スピーキング)対策

Sprechenの対策に関しては、まず、話すことに慣れるために、italki(アイトーキー)でドイツ語ネイティブの先生とだいたい週1のペースで話すようにしていました。

一人でシャドーイングしたり独り言を言ったりすることも勿論スピーキング力をあげられるのですが、ゲーテB1試験のSprechenは「パートナーとのやり取り」が多い試験です。相手の言葉に対して反応することが大事ですので、誰かと会話するのがベストな対策です。

https://manabinonote.com/ja/german-lesson/

HelloTalkやitalkiではタンデムパートナーを探すことができますので、レッスンに費用をかけたくない場合はタンデムパートナーを見つけることも一つの手です。

▶︎Teil1の対策
Teil1では、パートナーと何かのイベントごとを決めることが多いので、「質問」、「提案」、「同意」や「断り」のフレーズを覚えて使えるようにしました。

質問フレーズ ゲーテB1試験で出されそうな場面での【4W1H】(どこで、いつ、何、誰、どうやって)を考えて覚える。
提案フレーズ Wie wäre es…? Ich persönlich möchte… Ich schlage vor, dass… など。
同意フレーズ Gute Idee. Das finde ich gut.など。
断りフレーズ 断りフレーズの場合は、まず「それはいいと思うのだけど・・」と肯定した上で「わたしはこっちの方がいいと思うんだけどな。」と自分の意見を言うようにしました。
例えば、Das finde ich gut, aber ich möchte lieber…のようなフレーズを使いました。

▶︎Teil2の対策
Teil2では、与えられたテーマについてプレゼンをしますが、話す型は上でも書いたように決まっています。まず、以下のプレゼンの型のそれぞれにおいて、自分の使いやすいドイツ語の文章を覚えました。

  1. 導入(プレゼンのテーマ、プレゼンの構成)
  2. 個人の経験
  3. 自分の国の状況
  4. メリット、デメリット、自分の意見
  5. 締め、お礼、質問伺い

よく使っていた形は以下の通りです。

1. 導入
Heute möchte ich über das Thema 〜 sprechen.
Meine Präsentation besteht aus folgenden Teilen: Zuerst möchte ich über meine persönlichen Erfahrungen sprechen. Danach beschreibe ich die Situation in meinem Heimatland. Zum Schluss werde ich die Vor- und Nachteile nennen und eigene Meinung dazu sagen.

2. 個人の経験
Jetzt gibt es um meine persönlichen Erfahrungen. Als ich Kind war, 〜.

3. 自国の状況
In meinem Heimatland〜.
Bei uns in Japan〜.
Die meisten Leute in Japan〜.

4. メリット・デメリット、自分の意見
Ein Vorteil/Nachteil ist, dass〜.
Einerseits〜, andererseits〜.
Ich glaube/denke/finde, (dass)〜.
Meiner Meinung nach〜./Nach meiner Meinung〜.
Ich würde sagen, (dass)〜.

5. 締め、お礼、質問伺い
Hiermit ist meine Präsentation zu Ende.
Vielen Dank für Ihre Aufmerksamkeit. Haben Sie etwas fragen?

そして、とにかく色んなテーマに慣れることが大事だと考え、上で紹介したゲーテB1試験対策用のテキストのテーマを使ったりネットで載っているテーマを拾ってきたりしてこれらのテーマに沿ってプレゼンの練習をし、その後話した内容をスマホにメモし、これをHiNativeでその都度添削してもらいました。
添削してもらった内容はノートにまとめ、定期的に見返したり試験前日に一読したりしました。

※noteでプレゼン練習時の内容を10テーマ分公開しています(有料)

note_goetheB1_presentation

▶︎Teil3の対策
Teil3は、Teil2でパートナーがプレゼンした内容に対して感想を述べ、質問するというものです。
対策としては、ネットやYouTubeで「Goethe Zertifikat B1」と検索すると、プレゼンの内容を書いていたり、一人でプレゼンしたりしている人がいるので、そのプレゼンの内容を見たり聞いたりして反応や質問ができるようにしました。
ただ、言っていることがわからない事も多々ありましたので、とにかく聞こえた部分があったらそこに集中して質問を考えるという荒技を使っていました。

本試験では、単に質問するだけでなく、「プレゼンの中でこういうことを言っていたけど、この場合はどうなの?」と言ったように、「プレゼンの内容を理解していますよ」アピールをすると審査官の印象がいいのかなと個人的に思いました。

ただ、プレゼンの内容がわからず、そんなことを言えないし、むしろ何を質問していいのかもわからないという方は、質問ができなければTeil3の点が取れませんので、とにかくテーマだけは理解し、それにちなんだ質問を何でもいいのですることが大事です。

【公式】ゲーテB1試験の単語リスト

Goethe-Institut(ゲーテインスティテュート)のHPに載っている公式の単語リストのURLを載せます。各単語に例文がついていますし単語帳としても使えるクオリティです。

>>>【公式】ゲーテB1試験の単語リストをチェック

最後に

ここで書いたことは個人的な勉強や対策法ですが、少しでもお役に立てていれば幸いです。
試験当日は試験官の説明をちゃんとドイツ語で聞けるだろうかと不安もありましたが、試験時間など重要なことはホワイトボードに記載してくれてホッとしたのを覚えています。
ゲーテB1レベルは、ドイツ語学習を始めたときの一つの目標ではありましたがまだ中級。今後も頑張っていきたいと思います。
語学は諦めず継続して前進あるのみ。一緒に頑張りたいです。